遠くへ行きたい(20代OLの旅日記)

日本国内旅行、鉄道での旅がメインです。1人での旅行が多いです。

JR線完全乗車への道①~関西~

 先日の山陰旅行で使った青春18きっぷがまだ2日分残っていたので、JR線を完全制覇すべく、週末に2回日帰りの鉄道旅に行ってきました。今回のターゲットは関西。幼少期に大阪に住んでたし、関西には行く機会が多いですが、意外にJR線は利用する機会が少なく、東海道・山陽本線以外はほぼ空白地帯。なるべく多くの路線を効率よく回るために、事前に路線図と時刻表を調べてルートと乗る列車を決定しました。


 8月某休日、始発電車で名古屋近郊の最寄り駅を出発。
6:20中央本線・多治見駅に到着。
6:22太多線・美濃太田行き発車。気動車は中央線の向かいのホームに停まっていました。

6:49美濃太田駅着。太多線クリア!
6:53高山本線・岐阜行き発車。車内はそこそこ混んでました。


7:34岐阜駅到着。

7:42東海道本線・新快速大垣行き発車。

7:54大垣駅到着。

8:03東海道本線・美濃赤坂行き発車。大垣駅~美濃赤坂駅は東海道本線の一部で、美濃赤坂支線とも呼ばれるいわゆる「盲腸線」です。美濃赤坂支線のホームは2・4番線の奥にあります。

8:10美濃赤坂駅到着。東海道本線美濃赤坂支線クリア!
駅舎は木造で郷愁あふれる雰囲気、乗客ホームの向かいには貨物専用ホームもありました。

8:19東海道本線・大垣行き発車。

8:26大垣駅到着。
8:35東海道本線・特別快速米原行き発車。車内は激混み、座ることができず。

9:10米原駅到着。ここからはJR西日本の管轄です。

9:19東海道本線・新快速姫路行き発車。こちらは始発なので座れました。

9:51草津駅で降車。ここで草津線に乗り換えますが、乗る電車まで1時間ほど時間があるので駅前を散歩。

草津は江戸時代東海道と中山道の宿場町で、ちょうど2つの街道の分岐点にあたるところでした。駅近くの旧中山道の通りは当時の名残を見ることができます。

ここが中山道と東海道の分岐。

これは追分道標と呼ばれるものです。左 中仙道美のぢ(美濃路)、右 東海道いせみち(伊勢道)と書いてあります。

近くに草津宿本陣、脇本陣跡などの史跡もあります。


少し散歩したのち駅に戻り、駅舎内のうどん屋で昼食を食べ、草津線のホームへ。
10:57草津線・柘植(つげ)行き発車。113系の車両です。

11:40柘植に到着。草津線クリア!伊賀忍者がお出迎え。

11:42関西本線・加茂行き発車。乗り換え時間2分で反対側のホームまで行かないといけないので、走りました。車両も2両編成の気動車で、一気にローカル感がでてきました。

12:35加茂駅到着。

12:45関西本線・大和路快速大阪環状線行き発車。柘植~加茂はローカル線だったのがここからは電化、車両数も多く、シティ感が出てきました。

13:02奈良駅で降車。桜井線に乗り換えます。

13:08桜井線・桜井行き発車。桜井線は別名「万葉まほろば線」という愛称がついていて、沿線には古墳や寺院、藤原京跡など多数の古跡があります。

105系

13:22天理駅で降車。天理市といえば天理教の総本山があることでも有名です。その天理教の関連施設の建築物が凄い、といううわさを聞いていたので、高田行の電車が来るまでの間、少し散策することにしました。

メインストリート、天理本通。ここをずっと歩くと天理教の教会本部があります。

こちらが教会本部。


ひとつひとつの施設が大きく独特な建築様式で圧倒されました。この日は休日ということもあり、たくさんの参拝客が来ていました。天理市は日本唯一の宗教都市といわれますが、そのゆえんがよくわかりました。


天理教教会本部の周辺を中心に散策してまた駅に戻ってきました。高田まで行く電車が来るまで1時間半ほど時間があったので十分散策することができました。
14:52桜井線・和歌山行き発車。

香久山(かぐやま)駅付近の車窓。百人一首でも有名な持統天皇の歌、「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」という歌もこのあたりの景色を見て歌ったのでしょう。

15:21高田駅で降車。桜井線クリア!大阪方面の列車に乗り換えます。
15:36和歌山線・関西本線 快速JR難波行き発車。

16:23JR難波駅到着。ここでJR線は行き止まりなので引き返します。
16:26関西本線・王寺行き発車。

ウグイス色の201系

向かいのホームにはウグイス色の103系も止まっていたのでついでに撮っておきました。

16:33天王寺駅で降車。ここで大阪環状線に乗り換えます。

乗ったのは新型車両323系。
大阪環状線といえば2017年10月3日をもってオレンジバーミリオンの103系電車が撤退することが発表されました。

こちらは昨年夏に撮影したもの。この時はまだオレンジバーミリオンの103系はたくさん走っていました。2017年9月現在は残すは1編成のみだそうです。乗られる方はお早めに。


大阪環状線に乗って京橋駅に到着。片町線(学研都市線)に乗り換え。
17:21片町線・快速木津行き発車。

18:20木津駅に到着。片町線クリア!
18:21奈良線・京都行き発車。

(この辺は疲れ切っていたため全く写真がありません)
19:27京都駅到着。奈良線クリア!
19:31東海道本線・新快速米原行き発車。乗り換え時間4分ですが、ホームが離れているため走りました。

20:25米原駅到着。
20:35東海道本線・新快速豊橋行き発車。

21:41名古屋駅で降車。そして家の最寄り駅まで乗って無事に帰宅。1日でかなりの路線に乗ることができました。


この旅で制覇した路線は、
・太多線(多治見~美濃太田)
・東海道本線美濃赤坂支線(大垣~美濃赤坂)
・草津線(草津~柘植)
・桜井線(奈良~高田)
・片町線(京橋~木津)
・奈良線(木津~京都)
の6路線。


青春18きっぷの残り1日分でまた関西のJR路線を制覇すべく日帰り旅に行ったので、その模様は②でお届けします。

中国高速鉄道の旅⑤

【9日目】南京から上海へ。

当初の予定を大幅に変更し、2日早く上海に戻り、飛行機の空席があればこの日のうちに日本に帰ってしまおうということで、南京南駅からスタート地点の上海虹橋駅へ。

高速鉄道に乗るのもこれで最後です。
南京から上海は近く、大体1時間弱で到着します。上海虹橋駅から浦東国際空港まではタクシーでの移動。しかしこのタクシーの運転手の運転がかなり乱暴で、集中豪雨で道路がスプラッシュマウンテン状態だったのも相まってかなり肝を冷やしました。
この旅行でタクシーに何度か乗りましたがどの運転手も運転が荒い。スピード出しすぎ、車間距離詰めすぎ、車線変更しすぎ。。。ちなみに高速鉄道の駅から空港までは地下鉄も通っていて、かなり時間はかかってしまいますがそちらを使えばよかったと後悔しました・・・。


空港までやってきて空席があるかどうかカウンターに聞きに行きましたが、2日後まで満席とのこと。日程を短縮して帰国することは叶いませんでした。
こうして結局帰国するまでに2日間余裕ができたので、上海を少し観光することにしました。


上海の地下鉄。


夜は観光地として有名な外灘の夜景を見に行きました。

外灘は地下鉄2号線・10号線の南京東路駅が最寄ですが、駅からの道はこの人の数。まるでお祭りのようです。


外灘には今まで何度か来たことがありましたが、何度来ても綺麗だと思える夜景です。



【10日目】この日は上海科学技術館に行ってきました。

入場料は大人60元(現在のレートで約1000円)。この日は夏休みシーズンということもあり、子ども連れがたくさん。

国内外の生物や科学技術の歴史など多数展示物がありましたが、この人の多さのため展示物に全く近づけず(笑)、30分ほどで退散。


今回の旅行で学んだのは中国には夏季休暇シーズンを避けて閑散期に来たほうがいいということ(笑)観光地はとにかくどこに行っても人が多いです。


晩御飯はそろそろ日本食が恋しくなったので(次の日には日本に帰りますが(笑))、上海にも店舗進出している味千ラーメンを食べました。

九州の方にはおなじみだと思いますが、味千ラーメンは熊本ラーメンのチェーン店で、日本では九州を中心にチェーン展開しています。私も小学生時代熊本に住んでいたので、何度か食べたことがあります。

日本で食べる豚骨ラーメンと同じ味で、とてもおいしかったです。
こうした日本のチェーン店が中国でも多数進出していて、コンビニや牛丼屋もよく見かけました。

全家(ファミリーマート)

食其家(すき家)


【11日目】午後の便で無事帰国。


こうしてが終わりましたが、9年ぶりに中国に来てみて、高速鉄道をはじめテクノロジーの発展を感じました。特に日本との違いを感じたのは、みんなお店での代金支払いで現金を使わない点です。「AliPay(アリペイ)」というスマートフォンを利用した決済方法で支払いをしているのです。

レジにQRコードが置いてあり、これをカメラで読み取ることによって決済できるようです。中国の多くの店舗で利用されていて、さらには街においてある貸し出し自転車もこの「AliPay」で決済して使用できるようになっています。

そもそもスマートフォンの普及率が高く、電車の中でもみんなスマホをいじっています。今回の旅行で見かけた中でスマホ以外の携帯電話を使っている人は全く見かけませんでした。父の郷里は地方都市ですが、市街地にはスマホの販売店と修理店が何軒も軒を連ねていました。それほどスマホが普及していて一大産業になっているということが実感できました。


中国高速鉄道ですが、これからさらに路線が増えたり延伸したりするようなのでますます便利になりそうです。結局今回は多客期に来てしまったので、もともと行きたかった福建省のほうには行けませんでしたが、上海~上饒~合肥~南京~上海、と小さな三角形を描きました。

こうみると中国は広いですね~。次回は閑散期に訪れてぜひ福建省やそのほかの観光地に行こうと思います。
(完)

中国高速鉄道の旅④

【6日目】安徽省合肥市から江蘇省南京市へ。

合肥から南京は地図を見てもお分かりの通り、近いです。高速鉄道で1時間ほどで着きます。

南京南駅。ちなみに合肥南駅や南京南駅のような高速鉄道の駅名に東西南北がつくのは、在来線の駅と全く違う位置にあり、区別するため。日本の新幹線駅の「新○○駅」みたいな感じです。南京北駅とかはありません。


前日に予約したホテルにチェックインし、昼食をとった後、南京市内にある中山陵というところへ行きました。

南京の地下鉄の切符の形状は少し変わっていて、このようなコイン型。おそらく中にICチップのようなものが埋め込まれていて、改札機にタッチすると入ることができます。そして改札を出るときにこのコイン型切符を改札機の投入口に入れることによって出ることができます。
合肥や上海の地下鉄はカード型の切符だったので、こういう形の切符は初めて見ました。

中国国内のどこの地下鉄でもそうですが、やはり荷物検査があります。非常にセキュリティは厳しいです。


中山陵は地下鉄2号線下馬坊駅が最寄ですがそこから3kmあります。バスやタクシーで入口付近までは行くことができます。
しかし私たちは炎天下の中徒歩で行くことを選択。


中山陵というのは日本でも知名度の高い孫文(孫中山)のお墓です。孫文は中華民国建国の父で、南京に臨時政府が置かれたためここにお墓が作られました。

ここが中山陵の入り口です。ゲートはありますが入場料は無料。

これだけの階段を上らないといけません。段数は392段もあるそうです。

上りきるとお墓がすごく高いところにあることがわかります。壮観です。

民族・民生・民権と書いてあるのが見えますが、これは孫文が唱えた「三民主義」からきています。
とてもスケールの大きいお墓です。



【7日目】この日も南京市内を観光。午前中は玄武湖公園に行きました。

朝から遊びに来る市民でいっぱい。

100元(現在のレートで約1650円)でモーターボートを借り遊覧。


午後からは世界遺産にも登録されている明孝陵に行きました。前日に行った中山陵の近くにあります。こちらは入場料は大人70元(現在のレートで約1150円)です。

明孝陵は明の始祖、洪武帝(朱元璋)のお墓です。こちらもかなり巨大な墓です。中国のお墓はとにかくスケールが違います。


明孝陵を見た後は南京の古くからの繁華街がある、夫子廟へ行きました。

雰囲気は神戸の南京町みたいです(南京町のほうがこちらに寄せていると思いますが(笑))


南京は結構観光地が多く、上海からも近いのでとてもおすすめです。来る前は日本に対して過去の歴史のわだかまりがあるのかな?と勝手に想像していたのですが、街には日本食の店が多くしかもかなり繁盛しているようで、日本の文化が南京市民に受け入れられているんだなという印象を受けました。

日本産の雑貨を取り扱っている「メイソウ」。


過去の歴史も学ぶ必要がありますが、現代においては互いを理解しあって友好関係を持つことが一番だなと南京に来て感じました。


さて、南京には2日間滞在し、次の日は上海に戻ることにしました。

多客期に来てしまい、高速鉄道のチケットが取りづらいということで当初の予定を大幅に縮小。帰る日を含めて残り3日残っていましたが、もし翌日の飛行機の席に余裕があるのならばもう日本に帰ってしまおう!と家族の意見も一致。上海行きの高速鉄道の切符も確保し、翌日には日本に帰る気満々でいたのでした。
(⑤につづく)