遠くへ行きたい(20代OLの旅日記)

日本国内旅行、鉄道での旅がメインです。1人での旅行が多いです。

中国高速鉄道の旅③

【5日目】高速鉄道で上饒から合肥へ。

8:48発の列車に乗る予定でした。しかし、またもやちょっとしたトラブル発生。列車が謎の40分遅延。しかも遅延理由は全くアナウンスされず(笑)

この時の電光掲示板の案内では遅れ75分となっていますが、最終的には遅れ40分で出発となりました。

合肥南駅には約2時間ほどで到着。
合肥市は安徽省の省都です。「合肥」という地名は三国志で何となく見た記憶がありましたが、どういうところか来るまでは全くイメージが湧きませんでした。

思った以上に大都会。人口は合肥市だけで769.6万人(2014年)もいるそうです。


列車の遅れで合肥に到着したのがお昼前。さらに次の日の列車のチケットを取るのに長蛇の列に並んで1時間ほどかかり、さらにさらにホテルもとっていなかったのでタクシー運転手に「ホテルがたくさんあるところに行ってくれ」と言ったらなぜか車で30分くらいかかる郊外のリゾートホテルに連れていかれ(しかも運転が超荒い)、回ったホテルも2軒満室と言われ、やっとのことで空いてるホテルを見つけたのが2時過ぎ。


次の日には合肥を離れる予定だったのでどこか観光に行っておこうと思ったのですが、お腹も空いたので先に遅めの昼ごはん。

ホテルの近くにあった万达茂(ワンダモール)という大型ショッピングモール。大連万達グループという中国の大手不動産会社が運営しているショッピングモールです。中にはアパレルショップやフードコート、映画館などがあります。

モール内の羊肉を専門とするお店に入りました。

羊肉の串焼き。

羊肉、もやし、パクチーなどが入っているジャージャー麺。

チンゲン菜やコーン、ソーセージ(ハム?)が入っているチャーハン。
どれも美味しかったです。


昼食後、モール内に直結している地下鉄で市街地へ。

合肥の地下鉄は最近開通したそうで、これから延伸するようです。車内はプラスチック製の堅いシートで、欧米の地下鉄みたいです。

ホテルのある万達城駅から30分ほどの包公園駅で下車。ここにはその名の通り包公園という公園があり観光名所となっています。

北宋の時代に包拯(ほうじょう)という合肥出身の官僚がおり、そこから包公園の名前がとられています。包拯は清廉潔白で、人々から包公または包青天と呼ばれ慕われていました。京劇やテレビドラマの主人公となったりと中国ではポピュラーな人物です。


公園内には包公のお墓と記念館があります。写真の高い建物が記念館で、いかにも歴史のありそうな中国式建築物ですが中はコンクリート建築です(笑)入場料は墓と記念館セットで35元(現在のレートで約570円)です。


合肥市内に観光地は他にいくつかありますが、時間の都合上行ったのは包公園だけ。翌日以降の予定は、さらに北に進んで見所がたくさんありそうな鄭州や洛陽に行くルートも考えられたのですが、家族の疲労度も考慮して帰りの飛行機が飛ぶ上海に近づく南京に行くことにしました。

南京の模様は次回の投稿で。
(④へつづく)

中国高速鉄道の旅②

【4日目】江西省の世界遺産、「三清山」へ。
三清山は父の郷里広豊からは車で2時間ほどのところにあります。

山の頂上まではケーブルカーで行きます。ケーブルカーの往復と入場料で275元(現在のレートで約4500円)です。

コースを全部回ると半日ぐらいかかると思います。私たちはすべては回り切れないと思い、一番なだらかなコースを歩きました。

不思議な形で切り立った岩はどうやって形成されたのか興味深いですね。

巨大な岩の連なりはとても美しくいかにも中国らしい風景です。

リスも出現しました!



4時間ほどでコースを回り終わり、一緒に来ていた親戚たちよりもケーブルカーで先に下山しましたが、そのあとから雷雨になりケーブルカーの運転が一時中止に。親戚たちは下山できずに足止めされてしまいました。


運転が再開されるまで下のチケット売り場がある建物で待機してましたが、チケット売り場のお姉さんたちはケーブルカーが止まっているというのに5時きっかりに退勤。チケット売り場の建物からも追い出されてしまいました(笑)さすが社会主義の国。おそらく彼女らには残業という概念は無いのでしょう(笑)


それでも5時半ごろには雷雨も収まりケーブルカーの運転も再開。親戚たちも無事に降りてこれました。

虹も出ていました。



 さて、4日目までは父の郷里の江西省に滞在していましたが、5日目からは再び高速鉄道に乗って江西省から出て観光に行く予定でした。が、トラブル発生。

当初立てていた計画では、上饒駅から高速鉄道で武夷山や厦門(アモイ)などの見所がある福建省方面へ向かう予定でした。しかし8月は中国でも夏休みシーズンで多くの人が旅行に出かけます。福建省方面は次の日はすべて満席。しかも世界遺産としても名高い武夷山は旅行客が殺到しているということで入場規制があり、入れそうもないとのこと。

そのため私たちは予定を変え、とりあえずまだ空席がある安徽省の合肥(ごうひ;フーフェイ)へ行くことにしました。この時点から私たちの旅行は完全に行き当たりばったりになってしまいました(笑)


次回の投稿ではそんな合肥での観光をお届けします。
(③へつづく)

中国高速鉄道の旅① 

 お盆休み、私は日本を飛び出して家族で中国に行って参りました。実は、私の父は中国の生まれで、久しぶりに父の郷里に遊びに行くことになったのです。10日間時間がある中で父の郷里には4日間、残りの6日で観光するという計画です。


【1日目】上海・浦東国際空港に到着。この日はもう遅いので上海で1泊。

写真はこの日の晩御飯で食べた「红烧肉·(ホンシャオロウ、甘いたれで肉を煮つめた料理)」と「青岛啤酒(青島ビール)」。


【2日目】上海から父の郷里、江西省へ。
話題の高速鉄道を利用して行きます。私も初めて乗ります。

上海虹橋駅。駅に向かうタクシーで道は大渋滞です。

駅はかなり混雑していました。中国の鉄道では駅に入る前に必ず荷物検査と身分証明書の検査があります。切符を購入する際にも身分証明書が必要です。

一番上の8:42発黄山北行きに乗ります。


改札を通りホームへ降りると「和諧号」がすでに待機していました。

私が乗ったのは「一等座」。日本でいうところのグリーン車です。席の種類は二等座、一等座、商务座とあり、二等座は5列席のエコノミー車、商务座はいわゆるビジネスクラスです。

父の郷里があるのは上饶(シャンラオ)駅の近く。今まで在来線では上海から7~8時間かかっていた道のりが高速鉄道では約3時間。

中国高速鉄道車内放送
安全性について色々とネットなどで噂が立っていますが、私が乗った感覚では乗り心地は良く(乗客のマナーはさておき)、日本の新幹線とあまり変わらない印象でした。


上饶(シャンラオ)駅に到着。印象的だったのは中国高速鉄道は日本の新幹線とは違って各駅の停車時間が3~5分と長く、その時間にホームに降りて煙草を吸う人が多い(笑)。車内は全席禁煙ですがホームは禁煙になっていません。


父の生まれた江西省の広豊県(現在は上饒市広豊区)はかつては農村でしたがここ20年程で大きく発展した街です。

下町の様子。

街の中心部を少し離れるとまだまだ農村の雰囲気は残っています。

広豊のソウルフード、ビーフン。本当はトウガラシが入っていてとても辛いのですが、全部抜いてもらいました。

地元のレストランはこのような料理が出されています。全体的にトウガラシを使った辛い料理が多いです。


2日目~4日目は父の郷里で親戚たちと会ったり墓参りに行ったりして過ごしました。次回の投稿では5日目以降の観光について書こうと思います。
(②へつづく)