遠くへ行きたい(20代OLの旅日記)

日本国内旅行、鉄道での旅がメインです。1人での旅行が多いです。

夏の青春18きっぷ旅~山陽編~

 2泊3日の旅最終日。前日まで鳥取~島根と山陰を回り、三江線、芸備線に乗って中国地方を縦断して広島市まで来ていました。朝、広島駅を出発し、この日の最初の目的地である呉へ。

呉線広行きの電車に乗ります。やってきた車両は227系”Red Wing"。
国鉄時代に製造された車両が未だ多く走っている広島地区で近年新しく導入された車両です。かっこいいですね。

広島駅を出てしばらくは住宅地を走りますが、程なくすると線路のすぐそばまで海が。

広島駅からは1時間ほどで呉駅に到着。
駅を出て最初に行ったのは「大和ミュージアム」。

呉は戦前日本の海軍の拠点として栄えた街で、史上最大の戦艦と言われた戦艦大和も呉で造られました。大和ミュージアムには戦艦大和をはじめ、多くの戦艦の模型が展示されています。
常設展の入館料は大人500円です。


次に行ったのは、大和ミュージアムのすぐ近くにある、海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」。

「てつのくじら館」はこの大きな潜水艦が目印ですが、実はこれは本物の潜水艦で、かつて海上自衛隊で実際に使われていたものです。中も見学することができます。

他にも海上自衛隊の歴史や、機雷掃海の活動についての展示もありとても充実した内容になっています。しかもこちらは入館無料。大和ミュージアムに行くなら一緒に行っておきたい施設です。

館内には軽食コーナーもあり、私はこの「あきしおカレー」(850円)をいただきました。ほどよい辛さで美味しかったです。数量限定のようなので召し上がりたい方は12時前に来られることをお勧めします。


私は大和ミュージアムとてつのくじら館を次の電車に乗るまでの2時間半の間で回りましたが、個人的には少し時間が足りなかったので、じっくり見たい方は3時間ぐらい時間を見ておいたほうがいいと思います。


再び呉駅に戻り、三原方面の電車に乗ります。

広駅で三原行きの電車に乗り継ぎ。やってきたのは105系電車。向こう側にはカープラッピング列車も止まっていました。

三原駅までの間も非常に風光明媚な海岸沿いを走ります。

JR呉線 車窓の瀬戸内海


1時間半ほどで三原駅に到着。ここで山陽本線に乗り換え。

おなじみ黄色い115系がやってきました。
10分ちょっとで次の目的地、尾道に到着。

尾道は坂と寺の町。時間があれば古寺めぐりも楽しめます。私は時間の都合上行ったお寺は1か所。「千光寺」です。

千光寺まではロープウェイもありますが、私は自分の体力と脚力を信じ徒歩でアタック。思った以上に坂が急勾配で、しかもこの日は炎天下。息も切れ切れになりながら必死に上りました。


千光寺公園の展望台からはこの眺め。尾道の街と瀬戸内の島々を一望することができます。体力を削って上った甲斐がありました。

こちらが千光寺の本堂。ここからの眺めもなかなかいいですよ。


参拝も終え、坂を下り尾道駅に戻りまして、山陽本線に乗れば家に早く帰れるところをあえて赤穂線経由播州赤穂行きの電車に乗車(JR完乗をめざしているのでw)。

やってきたのは湘南色の115系でした(播州赤穂で降車後に撮った写真です)。

JR山陽本線 尾道



この電車でのらりくらり播州赤穂まで行き、その後姫路まで行って米原行きの新快速に乗り換え、大垣、名古屋を通り、無事に家に着きました。



2泊3日で中国地方を二度縦断、鳥取~島根~広島と回りましたが、まだまだ乗ってない路線や行ってない観光地がたくさんあるので、また必ず行こうと思います。
(終わり)

夏の青春18きっぷ旅~山陰編~③

 出雲市駅を後にして山陰本線を下り三江線の起点、江津駅へ。車窓からは綺麗な海の風景。


この日は天気も最高でした。
15:15発の三江線三次行き列車までまだ時間があったので、江津駅の手前にある温泉津駅で下車。

この駅の近くに温泉津温泉があります。
実はここには今年の3月にも訪れていましたが、泉質がとてもよく、温泉街の雰囲気も良かったのでまた来てみました。
前回訪れた際の記事はこちら↓

入ったのはこちらの薬師湯。モダンな外観の建物が特徴的です。入湯料は大人は350円。山陰地方の温泉で唯一、日本温泉協会の天然温泉の審査で最高評価の「オール5」を受けているそうです。温度は高めで、少しの時間浸かっただけでも体の芯から温まってポカポカします。とてもいいお湯でした。

薬師湯の屋上からは温泉津の町並みが一望できます。湯上りにこの素晴らしい景色は最高です。


温泉で旅の疲れを癒し、温泉津駅に戻っていよいよ三江線へ。

三江線の起点、江津駅。

三次方面の列車は1日に5本、三次駅まで直通で行くのは2本しかありません。

車両はキハ120形。2両編成で、地元の利用客もいましたが半分以上が鉄道ファンの方でした。

三江線は終点の三次駅まで江の川に沿って走ります。1975年(昭和50年)に全線開通しましたが、当初から利用客が少なく、ついに2018年3月31日をもって廃線になることが決定しました。これだけ険しいところに長い年月をかけて建設されたのに40年ちょっとで廃線になるのはなんだかもったいない気にもなっちゃいますが、採算の全く取れない超赤字路線なのでこればっかりは仕方がないですね・・・。

しかも全線開通に先駆けて建設された三江北線(江津~浜原)、三江南線(口羽~三次)の区間は超ノロノロ運転(笑)実にゆったりとした列車旅です。

JR三江線


秘境を抜けるとこうした集落が現れます。赤い屋根の家が多いですね。

日本一ホームが高所にある駅として知られる宇都井駅。

列車から見下ろすと駅のホームがどれだけ高いところにあるかよくわかります。


途中列車行き違いのため口羽駅で14分間の停車。

この口羽駅前でポストカードや手ぬぐいなどの三江線グッズが販売されていたので、私は手ぬぐいを購入。

かわいい・・・。
ちなみにグッズを販売されていた方のお話によると11月に宇都井駅でライトアップイベントがあるそうなのでぜひお越しくださいとのことです。↓

列車行き違いも終わり、発車。三江線の旅も最終盤。

夕焼けが江の川に映えてとても綺麗でした。

18:59終点三次駅に到着。総延長は100kmちょっとですが約3時間40分という長旅でした。沿線風景はとても風光明媚で、いい時間を過ごせました。乗れてよかった。


この日の宿泊地は広島市内なので三次からそのまま芸備線広島行きに乗車。

キハ47形です。

車内には扇風機スイッチがあるんですね~。

広島駅に到着したのは21時前でした。江津から広島まで、日本海側から太平洋側に出るのに6時間近くかかりました(笑)


「山陰編」はここまでですが、最終日家に帰るまでに少し寄り道したので、次回の投稿では「山陽編」をお届けします。
(終わり)

夏の青春18きっぷ旅~山陰編~②

 2日目、出雲市から旅はスタートです。最初の目的地は出雲大社。訪れるのは2回目ですが一畑電車に乗車するのは初めてでした。

最初に乗った電車はかわいらしい外装と内装でした。
出雲大社へは電鉄出雲市駅から松江しんじ湖温泉行きの電車に乗り、川跡駅で出雲大社前行きに乗り換え。

こちらは元東急電鉄1000系の車両です。

帰りに乗った電車は元京王電鉄5000系の車両でした。
↓一畑電車の詳しい車両情報はこちら↓


出雲大社前駅には20分ちょっとで到着。

駅には日本最古級の電車、「デハニ50形」の車両が展示されていました。


駅を出るとすぐに出雲大社の鳥居が見えてきました。

伊勢神宮もそうでしたが、出雲大社もとても神聖な雰囲気が漂っています。
出雲大社には大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)という神様が祀られていて、縁結びの神としても知られています。
私(20代半ば独身)も素敵な出会いがありますように、とお願いしてまいりました(笑)
ちなみに一般的な神社での参拝作法は再拝二拍手一拝ですが、出雲大社では四拍手が正しい参拝作法だそうです。


出雲大社参拝後、この近くにもう一つ訪れておきたいスポットがありました。

旧JR大社線大社駅です。JR大社線はかつては出雲大社参拝客輸送のための路線でしたが、利用客の減少で1990年(平成2年)に廃止になりました。この大社駅の駅舎は1924年に竣工した2代目の駅舎です。廃止後も当時のまま残され、国の重要文化財にも指定されています。

ホームにはD51も残されていました。
駅舎はレトロな感じで、切符売り場や時刻表から当時の様子を思い起こさせます。鉄道ファンには必見のスポットです。


お昼ご飯には名物出雲そば(割子そば)もいただきました。

一畑電車で再び出雲市駅に戻り、JRに乗り換えて青春18きっぷの旅再開。
次回の投稿ではいよいよ旅最大の目的、三江線に乗車です!
(③へつづく)