遠くへ行きたい(20代OLの旅日記)

日本国内旅行、鉄道での旅がメインです。1人での旅行が多いです。

中国高速鉄道の旅④

【6日目】安徽省合肥市から江蘇省南京市へ。

合肥から南京は地図を見てもお分かりの通り、近いです。高速鉄道で1時間ほどで着きます。

南京南駅。ちなみに合肥南駅や南京南駅のような高速鉄道の駅名に東西南北がつくのは、在来線の駅と全く違う位置にあり、区別するため。日本の新幹線駅の「新○○駅」みたいな感じです。南京北駅とかはありません。


前日に予約したホテルにチェックインし、昼食をとった後、南京市内にある中山陵というところへ行きました。

南京の地下鉄の切符の形状は少し変わっていて、このようなコイン型。おそらく中にICチップのようなものが埋め込まれていて、改札機にタッチすると入ることができます。そして改札を出るときにこのコイン型切符を改札機の投入口に入れることによって出ることができます。
合肥や上海の地下鉄はカード型の切符だったので、こういう形の切符は初めて見ました。

中国国内のどこの地下鉄でもそうですが、やはり荷物検査があります。非常にセキュリティは厳しいです。


中山陵は地下鉄2号線下馬坊駅が最寄ですがそこから3kmあります。バスやタクシーで入口付近までは行くことができます。
しかし私たちは炎天下の中徒歩で行くことを選択。


中山陵というのは日本でも知名度の高い孫文(孫中山)のお墓です。孫文は中華民国建国の父で、南京に臨時政府が置かれたためここにお墓が作られました。

ここが中山陵の入り口です。ゲートはありますが入場料は無料。

これだけの階段を上らないといけません。段数は392段もあるそうです。

上りきるとお墓がすごく高いところにあることがわかります。壮観です。

民族・民生・民権と書いてあるのが見えますが、これは孫文が唱えた「三民主義」からきています。
とてもスケールの大きいお墓です。



【7日目】この日も南京市内を観光。午前中は玄武湖公園に行きました。

朝から遊びに来る市民でいっぱい。

100元(現在のレートで約1650円)でモーターボートを借り遊覧。


午後からは世界遺産にも登録されている明孝陵に行きました。前日に行った中山陵の近くにあります。こちらは入場料は大人70元(現在のレートで約1150円)です。

明孝陵は明の始祖、洪武帝(朱元璋)のお墓です。こちらもかなり巨大な墓です。中国のお墓はとにかくスケールが違います。


明孝陵を見た後は南京の古くからの繁華街がある、夫子廟へ行きました。

雰囲気は神戸の南京町みたいです(南京町のほうがこちらに寄せていると思いますが(笑))


南京は結構観光地が多く、上海からも近いのでとてもおすすめです。来る前は日本に対して過去の歴史のわだかまりがあるのかな?と勝手に想像していたのですが、街には日本食の店が多くしかもかなり繁盛しているようで、日本の文化が南京市民に受け入れられているんだなという印象を受けました。

日本産の雑貨を取り扱っている「メイソウ」。


過去の歴史も学ぶ必要がありますが、現代においては互いを理解しあって友好関係を持つことが一番だなと南京に来て感じました。


さて、南京には2日間滞在し、次の日は上海に戻ることにしました。

多客期に来てしまい、高速鉄道のチケットが取りづらいということで当初の予定を大幅に縮小。帰る日を含めて残り3日残っていましたが、もし翌日の飛行機の席に余裕があるのならばもう日本に帰ってしまおう!と家族の意見も一致。上海行きの高速鉄道の切符も確保し、翌日には日本に帰る気満々でいたのでした。
(⑤につづく)